36歳 女性 退職してやっと本来の自分に戻れた

30代エステティシャンのミキと申します。

私が某大手エステサロンに勤めていた時の話です。

今でこそブラック企業というワードも浸透してきて、上司によるパワハラが問題になり社員の労働環境も見直されるようになりましたが、私が某大手エステサロンに勤めていた10年ほど前は、エステ=ブラックというほど過酷な労働環境が当たり前でした。

お客様に技術を売るので技術練習は必須で、営業前と営業後は殆どスタッフ同士で練習する日々でした。

当時働いていたサロンは百貨店に入っていたので、10時から20時が営業時間。

朝練があるときは8時にはサロンへ到着して練習会をし、当日のお客様のカルテチェックやら掃除やらを済ませてオープンします。

忙しい時は殆ど休憩も取れず、営業が終わったら1日分のカルテを書き、その後また練習会。

終電で帰宅。

サロンに12時間以上はいる状態が常でした。

好きな仕事でしたが体力的にきつかったです。

体力的な辛さはなんとか若さで乗り切っていましたが、それよりも辛かったのが上司からのパワハラでした。

ただ施術だけをしていれば良いわけではなく、化粧品を売ったりコースを契約してもらわないと激しく罵倒されます。

お客様に必要ではないものも売らなければいけない状況に徐々に心が病んでいき、意を決して上司に辞めたいと申し出ました。

ただでさえヒステリックでパワハラ上司なので、なるべく穏便に済ませようと話し始めましたが、私が言い終わる前に鼓膜が破れるほどの大声で「何言ってんだよ!」とブチギレられました。

結果、あと1年はやりなさいと良く分からない条件を出され私はそれを受け入れました。

1年頑張れば辞められると自分を励まし、なんとか1年頑張りました。

そして上司にもう一度辞めたいと申し出たところ、やはり却下。

体調に異変が出ていたので、診断書を提出しても却下。

追い詰められて廃人のように出勤していた私を見て、同僚が「もう明日から来なくて大丈夫だよ。

あとの事は私が何とかしとくから。

」と。

この言葉で私は救われました。

その同僚とだけ決めた私の退職。

次の日私は出勤しませんでした。

サロンがどうなっているのか手に取るようにわかっていたので気が気じゃなかったですが、もうこうするしかありませんでした。

その後、鬼のように連絡は来るし、上司が家にも来ました。

私は対応しませんでしたが、上司は号泣していたようです。

あれだけ不当な態度を取り続けて、最終的になぜ泣くのか私には理解できませんでした。

その後は本社とのやり取りで正式に退職という形になりました。

こんな辞め方はしたくなかったし、なによりお客様にご迷惑をかけてしまった事がいまだに悔やまれます。

どうしたら良かったのかと何年も自問自答する日々で、私の中ではトラウマ級の退職劇でした。

ただ、あのまま続けていたら間違いなく健康を害していたと思うので辞めてよかったと思います。

そして、救ってくれた同僚に、一番感謝しています。

今、辛い環境で働いている人がいたら、自分の精神や体を守ることを優先してほしいと思います。

辞められない環境の人もいるかもしれません。

でも、多くの人に迷惑をかけてしまったとしても、自分を優先してほしいです。

「私が辞めたらこの仕事どうなっちゃうんだろう」と思いますが、辞めたら絶対に他の誰かがやってくれるんです。

地球が終わるわけでもないし、自分が死ぬわけでもないです。

辞めて良いです。